
退職後の健康保険はどれを選ぶべきか迷っていませんか。任意継続 扶養 国保と選択肢が多く、いままでずっと働いてきた既婚女性ほど「損だけはしたくない」と感じる方も多いのではないでしょうか。実は、年収130万円という数字だけで判断すると失敗するケースもあります。この記事では、退職後の健康保険はどれを選ぶべきかをテーマに、チェックリスト・比較表・モデルケースを使って2025年最新版としてわかりやすく解説します。
退職後の健康保険はどれを選ぶか全体像を整理
退職後の健康保険は、次の3つから選ぶことになります。
- 国民健康保険(国保)
- 配偶者の健康保険の扶養
- 健康保険の任意継続
どれが正解かは「年収」ではなく、
今後の収入見込み・失業保険・家族構成で決まります。
国保になる人チェックリスト【退職後】
以下に1つでも当てはまる場合、
退職後は国民健康保険(国保)を選ぶ可能性が高いです。
□ 配偶者の健康保険の扶養に入れない
- 失業保険をすぐに受給予定である
- 失業保険の日額が扶養基準を超えている
- 今後の収入見込みが扶養基準(月額 約108,333円)を超える
- 配偶者の健康保険組合が扶養条件に厳しい
□ 任意継続を選ばない・選べない
- 任意継続の保険料が高すぎると感じる
- 退職前の給与が低めで国保の方が安くなりそう
- 扶養家族が少ない、またはいない
- 任意継続の申請期限(退職翌日から20日以内)を過ぎた
□ 退職後しばらく働かない予定
- すぐに再就職しない
- 専業主婦になる予定
- パート復帰まで期間が空く
→ 国保は前年の所得で保険料が決まりますが、
自治体によっては退職による保険料軽減制度が用意されています。
条件が合えば、想像していたより保険料が下がることもあります。
□ 国保を「一時的」に使う予定
- 失業保険受給中だけ国保に入る
- 失業保険終了後に扶養へ切り替える予定
※ 国保 → 扶養への切り替えは可能です。
【参考】星香は失業保険受給中だけ国保に入りました↓
チェックが多い人ほど国保向き
- チェック0〜1個
→ 扶養または任意継続を検討 - チェック2〜3個
→ 国保と任意継続を比較 - チェック4個以上
→ 国保になる可能性が高い
よくある勘違い(重要)
× 年収130万円を超えたら必ず国保
〇 扶養に入れない人が国保
年収130万円は
扶養判定の目安であって
国保加入の条件ではありません。
扶養に入れる人チェックリスト【退職後】
退職後の健康保険で「国保か扶養か」で迷う方はとても多いです。
特に、いままでずっと働いてきた既婚女性の場合、条件を正しく知らずに国保を選んでしまうケースも少なくありません。
以下に1つでも当てはまる場合、
退職後は扶養を選ぶ可能性が高いです
□収入見込みが扶養基準以内の人
まず最も重要なのが、今後の収入見込みです。
- 退職後しばらく無収入になる
- パートや在宅ワークの収入が月額 約108,333円以内
- 年収換算で130万円未満の見込み
扶養の判定は、
過去の年収ではなく、これからの収入見込みで判断されます。
そのため、退職時点で年収130万円を超えていても、
退職後に収入がなければ扶養に入れる可能性があります。
□失業保険を受給しない、または基準内の人
失業保険の有無も、扶養に入れるかどうかを左右します。
- 失業保険をすぐに受給しない
- 失業保険の日額が扶養基準以内
- 失業保険の受給がすでに終了している
多くの健康保険組合では、
失業保険の日額が一定額以下であることを扶養条件としています。
【参考】星香は失業保険受給中だけ国保に入りました↓
□配偶者が会社員で健康保険に加入している
- 配偶者が会社員または公務員
- 配偶者が社会保険に加入している
※ 自営業の配偶者は扶養制度がないため、国保になります。
□配偶者の健康保険組合の扶養条件を満たしている
扶養条件は全国共通ではありません。
- 健康保険組合独自の収入基準がある
- 書類提出を求められる場合がある
「全国健康保険協会(協会けんぽ)」と
企業の健康保険組合では、
判定基準が異なるケースもあります。
チェックが多い人ほど扶養に入れる可能性が高い
- 当てはまる項目が0〜1個
→ 国保または任意継続を検討 - 2〜3個
→ 扶養に入れる可能性あり - 4個以上
→ 扶養に入れる可能性が高い
扶養に入る最大のメリット
扶養に入る最大のメリットは、
健康保険料の自己負担が0円になることです。
退職後で収入が不安定な時期には、
家計への負担を大きく減らせます。
注意したいポイント
- 失業保険受給中は扶養から外れることがある
- 収入が増えた場合は再判定が必要
- 条件を満たさなくなったら切り替えが必要
任意継続が向いている人チェックリスト【退職後】
ここでは、退職後に健康保険の任意継続を選んだ方が向いている人を
チェックリスト形式でまとめました。
□退職前の給与が比較的高かった人
任意継続は、退職前の標準報酬月額をもとに保険料が決まります。
- 退職前の月収が高めだった
- 国保の保険料試算が高額になった
- 世帯全体の所得が多い
このような場合、
国保より任意継続の方が安くなるケースがあります。
□扶養家族が多い人
任意継続は、扶養に入れる家族が何人いても保険料は変わりません。
- 配偶者や子どもを扶養している
- 子どもの医療費負担を抑えたい
- 世帯でまとめて同じ保険に入りたい
扶養家族が多いほど、任意継続のメリットは大きくなります。
□失業保険を受給しながらも扶養に入れない人
- 失業保険を受給する予定がある
- 失業保険の日額が扶養基準を超えている
この場合、
扶養には入れないため
国保か任意継続の選択になります。
保険料を比較した結果、
任意継続の方が有利になる人も多いです。
□近いうちに再就職する予定がある人
- 数か月〜1年以内に再就職予定
- 正社員や社会保険付きの仕事を探している
任意継続は、
再就職して社会保険に加入した時点で
いつでも脱退できます。
短期間だけ使う目的にも向いています。
□任意継続の申請期限を守れる人
任意継続は、退職日の翌日から20日以内に申請が必要です。
- 退職日が確定している
- すぐに手続きできる
期限を過ぎると選べなくなるため、
この条件は非常に重要です。
チェックが多い人ほど任意継続向き
- 当てはまる項目が0〜1個
→ 国保または扶養を検討 - 2〜3個
→ 任意継続を比較対象に入れる - 4個以上
→ 任意継続が最有力候補
任意継続の注意点
- 保険料は原則2年間変わらない
- 自己都合での減額はできない
- 支払い遅延で資格喪失になることがある
退職後の健康保険 最終判断フローチャート【保存版】
退職後の健康保険は、
次の順番で判断すると迷いません。
上から順に確認してください。
STEP1 配偶者は会社員または公務員ですか
- YES → STEP2へ
- NO → 国民健康保険(国保)
※ 自営業や国保加入者の配偶者には扶養制度がありません。
STEP2 退職後の収入見込みは扶養基準以内ですか
- 月額 約108,333円以内
- 年収換算 130万円未満
- YES → STEP3へ
- NO → STEP4へ
※ 判断基準は「その年の年収」ではなく
今後の収入見込みです。
STEP3 失業保険を受給しますか
- 受給しない
- 受給しても日額が扶養基準以内
→ 配偶者の扶養に入る
- 失業保険を受給し 日額が基準超え
→ STEP4へ
STEP4 任意継続の申請期限内ですか
- 退職日の翌日から20日以内
- YES → STEP5へ
- NO → 国民健康保険(国保)
STEP5 任意継続と国保の保険料を比較する
- 任意継続の方が安い
- 扶養家族が多い
- 近いうちに再就職予定
→ 任意継続
- 国保の方が安い
- 単身または扶養家族が少ない
- 国保軽減制度が使える
→ 国民健康保険(国保)
フローチャートで分かる結論まとめ
- 扶養に入れる人
→ 収入見込みが基準内 + 失業保険条件クリア - 任意継続が向いている人
→ 扶養不可 + 任意継続期限内 + 保険料が有利 - 国保になる人
→ 扶養不可 + 任意継続不可または不利
よくある誤解をここで整理
- 年収130万円を超えたら必ず国保
→ ✕ - 扶養に入れない場合の選択肢が国保または任意継続
→ 〇
つまり、
「年収」ではなく「今後の状況」で決まるのが正解です。
退職後の健康保険 比較表【国保・扶養・任意継続】
| 比較項目 | 国民健康保険(国保) | 配偶者の扶養 | 任意継続 |
|---|---|---|---|
| 加入条件 | 誰でも加入可能 | 収入見込みが基準以内 | 退職前に社会保険加入 |
| 主な判断基準 | 扶養に入れない人 | 今後の収入見込み | 退職前の給与水準 |
| 保険料 | 前年所得で計算 | 0円 | 在職時の約2倍 |
| 保険料の特徴 | 退職直後は高くなりやすい | 自己負担なし | 上限ありの組合もある |
| 扶養家族 | 各自加入が必要 | 家族全員0円 | 人数に関係なく同額 |
| 失業保険受給中 | 問題なし | 日額制限あり | 問題なし |
| 再就職時 | 脱退手続き必要 | 自動で外れる | いつでも脱退可 |
| 手続き期限 | 退職後14日以内目安 | 期限なし | 退職翌日から20日以内 |
| 軽減制度 | 自治体ごとにあり | なし | 原則なし |
| 向いている人 | 扶養不可 任意継続不利 | 無収入 収入少 | 扶養不可 高収入 |
国民健康保険(国保)のメリット・デメリット
メリット
- 誰でも必ず加入できる
- 失業保険受給中でも問題なし
- 退職による保険料軽減制度がある場合も
デメリット
- 前年所得が高いと保険料が高額
- 家族が多いと負担が増える
- 自治体ごとに制度が違い分かりにくい
配偶者の扶養のメリット・デメリット
メリット
- 健康保険料が0円
- 家計の固定費を大きく削減できる
- 手続き後の管理が楽
デメリット
- 収入や失業保険に厳しい制限がある
- 配偶者の健康保険組合ごとに条件が異なる
- 収入増で外れる可能性がある
任意継続のメリット・デメリット
メリット
- 扶養家族が多くても保険料は同じ
- 国保より安くなるケースがある
- 再就職時にすぐ脱退できる
デメリット
- 保険料は原則2年間固定
- 自己都合での減額不可
- 申請期限を過ぎると選べない
比較表から分かる選び方の結論
- 一番安く済む可能性が高い
→ 扶養 - 条件に合わない人の現実的な選択
→ 国保 - 扶養不可だが保険料を抑えたい人
→ 任意継続
モデルケース3人分の具体例
ケース① 扶養が最適な人
退職後無収入 失業保険なし 配偶者会社員
→ 扶養
ケース② 任意継続が最適な人
失業保険あり 子ども2人 近く再就職
→ 任意継続
ケース③ 国保になる人
扶養不可 任意継続期限切れ
→ 国保
まとめ
退職後の健康保険はどれを選ぶかは、年収130万円だけで判断すると失敗しがちです。重要なのは、今後の収入見込みと失業保険、そして任意継続の期限です。国保 扶養 任意継続にはそれぞれ向いている人がいます。この記事のチェックリストと比較表を使って、あなたにとって一番負担の少ない健康保険を選んでください。
